鼓動、千々に

闘病記。あした天気になあれ。

抗がん剤 4回目(1/9回)

抗がん剤(1月下旬〜3月上旬、3週間×3回)、手術(3/30)、放射線治療(5/11〜6/23)を終えて、再び抗がん剤のターン。はじめに抗がん剤をして腫瘍を縮め、手術で可能な限り周辺の組織を含めて切除し、取りきれなかった部分に放射線を当てた。今度の抗がん剤は、レントゲンやCTにも映らない微小転移(あるかどうかは分からないけど)を叩いたり、再発を予防するために行う。期間は約半年。3週間×3クール×3セット。長丁場な上、苦手な夏に差し掛かるので体力的な不安はあるものの、徹底的にやっつけてもう二度とがんなどと言わせないぞという気持ちでいる。

私が患っているがんは希少がんというもので、治療法が確立されているわけではないらしい。でも、私がお世話になっている病院では治療方針があってそれを受けさせてもらっている。心強い。抗がん剤はいくつかの種類を組み合わせて投与されるのだけれど、今回はVAIA療法と呼ばれるもので、初回はこれにプラス1種類したものを投与していた。私のがんは、もともと小児がんに分類されるため、抗がん剤も子ども向け(?)の強いものらしく、代謝が活発な子どもは強い抗がん剤もスピード的に排出するけれど、年が行っていると代謝が悪くなるため、副作用も強く出てしまうとのことだった。確かに初回は本当につらかったなあ...ただ、これから受けるのは少しずつ量が減っていくらしい。なので、副作用もそこまでつらく出ないのではないかというのが主治医の見解である。実際、今回は火曜入院の土曜退院で、この前より1日少なくなっている。病院にいること自体で(精神的に)具合が悪くなってしまう私としては、大変助かる。しかも今回は嬉しいことに窓際だったf:id:hapimi:20200714213108j:image抗がん剤投与中は、朝も夜も関係なく3時間おきに採尿がある。尿量を測定する機械は部屋のトイレではなく、フロアの共同トイレにあるため、採尿の都合だけでいうと出入り口に近いベッドの方が良かったりする。副作用が出ていると、わずかな距離でもしんどさがダイレクトに来るためである。それでも、外を見られる開放感はやはり格別である。それが梅雨時の曇天続きだとしても。

そうそう、今回の入院から導入したアイテムがなかなかに重宝しているので書き残しておく。まずはこれ。f:id:hapimi:20200714213942j:image細々したものを全部まとめて収納できるやつ。この安定感がなかなか良い。体温計や貴重品ケースの鍵や眼鏡は枕の横に置きがちだけど、ベッド下に落ちると特に悲惨なのである。目薬や耳かきも耳栓も枕元にある幸せ。ペットボトルに被せている緑のキャップは、ペットボトル自体のキャップと換えることでストローを差し込めるようになる。入院後半になると起き上がるのもつらくなるので、枕元で水分補給ができてありがたい。ただ、「吸う」という行為はなかなか力がいるもので、吐き気等でしんどいときにはつらいかも。少し頑張って起き上がり、普通に飲む方が楽かもしれない。

あと、ペットボトルに装着できる携帯ウォシュレット。f:id:hapimi:20200714214605j:imageこれ考えた人本当に天才だと思う。直接お礼を言いたい。シェフを呼んでくれ。ウォシュレットなしでは綺麗に用を足せない、でも外のウォシュレットを使うのは...という人にぴったり。ウォシュレット部分をこんな風に収納できるのも良いところ。f:id:hapimi:20200714215151j:image本体だけ持ち歩いて、用を足したくなったらお水を買えば良いだけなので、会社とかでも使えると思う。ペットボトルを押す力で水圧が調整できるので、いろはすのような柔らかいものがおすすめ。

抗がん剤をやると副作用で思うように身体が動かせなくなって不自由がとにかく多くなるので、こういう便利グッズには本当に助けられる。

今回の副作用は投与1日目から吐き気が出てしまい、どうなることやらと思っていたけれど、2日目までは薬でなんとか抑えられる程度のものだった。

夏のさっぱりメニューということでスイカが出て狂喜。f:id:hapimi:20200716194844j:image嬉しすぎて撮る前に1かけ食べてしまった笑

勝負は3日目、流しのタイミング。こちらもそこまではつらくなかったが、今回はずーっと横になっていた。Switchも起動せず。たまにこうしてブログを書く。それが1番身体が楽な気がした。抗がん剤を入れている時は目を閉じればうたた寝...ばかりだった。相当に体力を消耗するのだろう。でも、3日目、流しの日になると身体が回復してくるのか、うたた寝できず落ち着かない事が多かった。と言っても目を使うのはやはり疲れるようで、少しブログを書いてTwitterを見ると自然に目を閉じたくなるのであった(でも眠れはしない)。とはいえ、最初の頃の入院に比べると、吐き止めは欠かせないもののきちんとご飯は食べられるし随分楽だったと思う。まあこれは、抗がん剤自体がとても久々で体力が回復していたことと、抗がん剤の種類が1つ減っていたことによるだろうから、これからまたつらくなることも大いに考えられるんだろうけど。入院自体は手術の時にとんでもない長さを経験したおかげで、今回はあっという間に感じられた。退院も問題なく予定通り。と思ったらめちゃくちゃめまい出て死ぬかと思った。無事に帰れるかめちゃくちゃ不安だったよ...なんとか帰って爆睡したらご飯もちゃんと食べられるようになったので本当に良かった。これから週1日通院で抗がん剤投与。お風呂の許可がようやく出たのも嬉しかった。やっぱりお家が大好きだ。

 

それでは、また。