鼓動、千々に

闘病記。あした天気になあれ。

放射線治療 折り返し

全33回の放射線治療、折り返し地点に差し掛かったところで皮膚炎と脱毛が出現。脱毛は床が散らかるのがストレスではあるけれど、なにより問題なのは皮膚炎。皮はまだ剥けていないものの、赤く荒れ、痛痒くて不快。特に深刻なのは肛門で、薬を塗って一晩寝ると落ち着くものの、排便があると一気に逆戻り。放射線のダメージ、入浴できないことによる血行不全、運動不足で便秘に拍車がかかっていること...悪い要素が積み重なりすぎている。痒みは広範囲に出現しているが、掻き毟るわけにはいかないので我慢一択。これもまた非常につらく、気を抜くと発狂しそうになる。それから不安なのは手術の傷が荒れること。まだ完全に治りきっているわけではないところに放射線を当てているので、また逆戻り...ということも充分に考えられる。健気に手当てを続け、ようやく放射線を当てられるところ(と、グロさを感じない外見)まで回復したので、悪化してしまうと、これまでの努力がふいになってしまい、多分メンタルがやられる。ただでさえ痛みと痒みでどうにかなりそうだというのに。肛門もつらいけど、痒みもやっぱりしんどい。常に痒みに脳が支配されている...

と、いうところを先生に相談すると、対処法は軟膏を塗るのみ。悪化したら皮膚科で診てもらいましょうね、で診察終了。塗っても痛みや痒みはすぐに改善しないし苦しみは続く...悪化は緩やかになるのかもしれないけれど...でもまだそこまで悪くないってことなんだろうな、そこそこつらいんだけどなあと思いながら診察室を後にすると、出たところで看護師さんに声をかけられた。忘れ物でもしたかな?ときょとんとしていると、「症状はどんなものか?」「結構つらいか?」「飲み薬も欲しいか?」と尋ねられた。塗り薬には限界を感じていたので、飲み薬欲しいです!と即答。な、なんて細やかさ...感動...!すぐに処方箋を持ってきてくれて、つらかったら診察の予約がなくとも受付で相談すれば対応してもらえることや、放射線の副作用に特化した看護外来があることを教えてくれた。この看護師さん、前に骨髄抑制による腰痛の件で話を聞いてくれた方なんだけども、本当にケアが手厚い...!先生が「やっぱり飲み薬もいるかな!?」と思って看護師さんを送ってくれた可能性もあるけれど、どちらにしてもプロだ。本当に尊敬するし救われた。そういえば先生はこの日の診察前、放射線に向かう私を廊下でたまたま見かけて声をかけてくれたんだよな。私なら後で診察あるしとスルーしてしまうだろうに。気にかけてもらっているというのが本当に嬉しい。ありがたい。プロだなあ。

体調が優れないので通院にタクシーを使っているんだけれど、この日は最悪だった。この運転手は全くプロじゃなかった。左に曲がるところを右折し、すぐに違うと指摘するも住宅街に突入していてUターン禁止、一通祭りで大きい道路に出られず超大回り。挙句、初乗りで行ける距離なのに、倍近い金額をしれっと請求してきた。あんな大きい病院知らないなんてありえない、百歩譲って始めて日が浅いとかこの辺の人じゃないとかあるかもしれないけれど、ナビを使えば良い話だし、分からなければ案内してくれと言うべきだ。それもせずにあんな単純な道を迷いに迷って無駄な時間もかけたくせに、完全に落ち度があるくせに、よくも自分は悪くありませんという顔で満額請求してきたな!?どんな神経してるんだ!と腸煮えくり返っていたものの、「初乗りで行ける距離でした」とだけ伝えて満額支払って降車した。ここで文句言ってる私は相当に惨めなんだけれども、受診の予約時間が迫っていたし、うんざりしていたし、頭に血が上っていてうまく伝えられる気がしなかったし、何より「理解できない思考回路の人」を相手に争うのはどうも怖くて、揉める気になれなかったんだ...ああ、文章ならこうも長々と罵れるというのに...という感じで最高に最低なプロじゃない人の被害を被っていたので、先生と看護師さんのスーパープロなお仕事に、心が救われたのであった...

 

※追記

処方されたのは「アレグラ」で、アレルギー性の痒みに効くお薬。放射線皮膚炎はアレルギーとは関係ないのでは?と思ったけど、きちんと効いてくれた。朝夕しか飲めないのが不安だったけど、今のところ切れ目なく効いてくれている。痒みからの解放。ありがたや...

 

それでは、また今度。

 

アイキャッチには闘病が終わったら買うと決めているBIZOUXの指輪を。f:id:hapimi:20200528152821j:image申し込んだカタログが届いた。読み応え抜群。癒し...