鼓動、千々に

闘病記。あした天気になあれ。

CT検査

放射線後の抗がん剤治療も6/9回を終了し、ボーナスステージの3回を始める前にCT検査をしましょうということになった。レントゲンは肺炎が起きていないかの検査のためにそこそこの頻度で受けているけれど、CT検査は久々だ。骨髄抑制が強く出ているために抗がん剤の量や種類を減らしていたので(それでも充分な量ではあるらしい)、放射線後は副作用が比較的穏やかだった。何故か髪も一気に伸びだした(今はまた抜けちゃったけど。何がしたかったんだろう)。そのため、「薬が効いていないのではないか」「体が薬に慣れてしまったのではないか」「再発していたらどうしよう」そんな不安に常に付き纏われることになった。身体のどこかが疼いたり痛んだりすれば転移ではと不安は加速し、泣くか眠れなくなるか、とにかく精神がどん底に落ちた。「分からない」という状態は、とても怖いし不安だ。でもこんな状態も、CT検査を受ければ抜け出すことができる...今日まですごく長かった。CT検査を受けてから診察までも、ものすごく待った。ずっと、生きた心地がしなかった。昨日は眠剤の力を借りて眠れたは良いものの、地元で怪しい宗教団体に追いかけられるという悪夢を見て寝起きからグッタリだったし、精神的にかなり参っていた。

そして結果は...異常なし。泣いてしまうところだった。ただ、手術をしたところに水が溜まっていて、手術と放射線を受けた場合ほとんどがそうなるけれど、引き続き注意して観察しましょうとのことだった。

それから貧血は相変わらずで、今度は血小板の上がりが芳しくないらしい。残り3回のうち、次回は抗がん剤の量を予定通り投与するけれども、残り2回か1回かは減量するかもしれないとのこと。もともと子どもが受ける量を投与しているから今でも多いくらいなんですよ、とも。

それから、抗がん剤が心臓に負担をかけるということで心電図とエコー検査もしたのだけれど、エコー検査がとっても痛かった。そんな押す!?ってくらい、ぐりぐりぐいぐい...ちょっとした拷問だった。骨も骨と骨の間もあんな強さで押したらいけない。とても痛い。あまりにあらゆる角度から何度も力強く押されたものだから、何か変なところがあったのでしょうかと尋ねたものの、ここでは良くても悪くてもお話しできないんですと割とドライなトーンでのお答え。そりゃいちいち話してたら数捌けませんもんね。診察で結果聞けたから良いんだけどさ...

安堵と痛みで疲労困憊。帰りにスタバでジンジャーブレットラテを買った。初めてだと思う。美味しくても口に合わなくても、きっとどちらでも楽しめると思う。

 

実は、少し前に誕生日を迎えていた。ただ上述の通り、不安でいっぱいだったので心から喜ぶことができていなかった。今日ようやく、無事に歳を重ねられたと喜ぶことができた。これまで、歳をとるのは嫌だなと思っていたけれど、こんなにありがたく嬉しいことだとは。本当によかった。

 

それでは、また。

f:id:hapimi:20201110142111j:image