鼓動、千々に

闘病記。あした天気になあれ。

PET検査

治療が全て終了し、残すところは今回のPET検査とCT検査となった。MRI、CT、骨シンチときて、PET検査は今回初めて受けた。検査は午前11時。当日は禁食、水分は水かお茶のみokということだった。禁食は当日のみだが、検査に万全を期すため、前日の夕食は早めに済ませた。意味があるのかは分からないが、気持ちの問題だ。何せ検査代が3割負担で3万円という高額な検査である。これでも安くなったのよ、と看護師さんが教えてくれた。保険制度もそうだけれど、こういった制度や仕組みに随分と救われてきた。将来、この国にそんな体力は残されていないのだろうなと憂いたが、今はとにかく感謝である。

検査自体はなかなかの長丁場だった。検査前に薬剤を注射→安静(1時間)→撮影(20分)→安静(1時間)→撮影(20分)で終了。しかも1時間の安静時はスマホを見る、音楽を聴く、読書をする...どれも禁止。特定の筋肉を集中して使うことで、投与した薬剤に影響が出てしまうとかなんとか...とにかく何もしないで横になっておれとのことだった。テレビを置いている病院もあるけれど、うちではそうなんですよということらしい。幸い(?)通院の前日は漏れなく寝不足なので、存分に仮眠を取らせてもらった。なので初めての体験だというのに、記憶らしい記憶や感想が特にない。ああでも、MRIやCTと同じく、撮影の時は筒のような機械に吸い込まれていくのだけれど、あれは目の前がすぐに壁、という閉塞感がやはり苦手だ。なので最初から最後までずっと目を閉じてやり過ごすのが私なりの対処法である。閉所と爆音のコンボで攻めてくるMRIに比べたらなんてことなかったね、うん。

 

さて、結果だが、問題なしとのこと。結果が出るまでは5日程度かかった。この間の精神状態は非常に悪くて、足の付け根が疼いたり痒くなったりするたびに、ああ悪い結果が出るのだとか、これまでの努力は無駄だったのだとか、負の感情が頭の中を支配した。基本的に睡眠はうまく取れず、夜通し泣いた日もあった。今日聞いた話だと経過観察は10年続くのだそうだ。このレベルの恐怖が10年続くわけではないだろうが、それでもそのストレスで別の病気になってしまいそうだと思った。

 

次はCT検査。何事もありませんように。

では、また。

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