鼓動、千々に

闘病記。あした天気になあれ。

抗がん剤 8回目(5/9回)

あんなに暑かった夏が割とあっさり過ぎ去り、あっという間に秋がやってきた。f:id:hapimi:20201005181426j:imageこの入院で、目標としている術後6回の抗がん剤治療まであと一息となる。幸い、このところ副作用が軽くなってきていて(とはいえ貧血が台無しにしてくれてるけれど)、とはいえ、副作用が軽い=身体が薬に慣れて、薬が効いていないのでは?という疑問があった。主治医に聞いてみると、そんなことはない、ちゃんと薬は効いていると思います、骨髄抑制が大きくある人は、薬がよく効いているなんて話は聞いたことありますけどねとのことだった。私の骨髄抑制は人並みらしい。人並みでも、薬が効いてくれているなら万々歳だ。

ここ最近は、資格の勉強ばかりしている。今の会社は優しいから、席を空けて療養させてくれているけれど、何もなしで復帰というのも気が引ける(ちゃんと療養しろと思うかもしれないけれど、勉強も無理はしないようにしている)。それにこの病気は再発がないとは限らなくて、もしそうなった場合は多分解雇になる。これまでの私はサボりにサボっていたので、大した資格もない、ただの20代後半女性である。このままでは再就職は厳しいと思う。このご時世。それから、万万が一、解雇になった後、また復帰させてもらえるようなことがあったときに、使い勝手の良い人間でありたい。資格が全てではないと思うけれど、ないよりきっとマシだ。9月にFP2級を受けて(自己採点では合格)、12月にビジネス実務法務を2,3級同時受験して、3月にビジネス会計を2,3級同時受験するつもりだ。今はビジネス実務法務を勉強中で、3級は1週間でテキストを読了して過去問9割取れるところまでいったけれど、2級はテキストをようやく半分読んだところで、絶望感しかない。手も足も出ないとはこのことで途方に暮れている。10月中にテキストを読了して11月はひたすら過去問を解こうと思っているけれど、どうなることやら...

さて今回の入院では、赤血球の値が5.1と過去最低を更新、まさかの初日から輸血となった。そりゃリビングからトイレ行くだけでぜえはあなるんだもの...輸血が済むと唇の色も良くなり、息切れもマシになった。「マシになった」程度なので、退院前にも輸血をすることになっている。

それから久しぶりにリエゾンの先生とお話した。不眠に悩んでいて、特に肩から先と腿から先がむずむずして眠れないことがあると主治医に話したら、眠剤のせいかもということで、詳しい話をリエゾンの先生とした。やはりおそらくは眠剤のせいという結論で、眠剤を変えてもらうことになった。それから日々の困りごと(というか愚痴)を聞いてもらった。話すとやっぱりスッキリする。仕事を休んで、友達もほとんどおらず、病気コミュニティの参加も拒否している私には話し相手がほとんどいない。両親と夫くらい。それはそれで充分にありがたいことなんだけれど、ただ話を聞いてくれて、医療方面から返答をくれるお医者さんって、とてつもなくありがたい存在だなあと思った次第。それとがんとの向き合い方で「拒絶」「悲しみ」「怒り」とかを順番に経て(この順番があやふや)、「受容」でゴールって話をどこかで聞いたことがあって、ここ最近の私はずっと「怒り」で止まっている、前に進めていない気がするという話をリエゾンの先生としているときに、看護師さんが薬剤の交換で来て、小耳に挟んだ程度だろうに後からその話をわざわざしに来てくれたのが嬉しかった。感情は順番に訪れるんじゃなくて、行ったり来たり止まったりを繰り返して、いつか受容に辿り着くから心配ないよって。退勤間際だったろうにありがたい...この看護師さんは男性なんだけど、とってもフランクで、良い話し相手になってくれている。晩ご飯どうするのー、とかどうでも良い話ができる相手がいるって、なんだかとても嬉しい。

今回の入院は副作用が少なくて、なんと勉強までできる日があった。今までで1番調子がよかった。10月中にテキストは読み終えたいと思っていたので本当にありがたい。ただ、今飲んでいる眠剤が手足にムズムズが出てしまうタイプで、新しい眠剤を試してみるもこれが全く効かず、昼夜逆転生活を送る羽目になった。なので帰路が本当に心配...だったことと今回は夫がいないので、お金はかかるけどタクシーで帰ることにした。結果、無事。良かった。

 

今回の退院、寝ても寝ても眠い。眠剤出し忘れられてるのにね。ふしぎ。

それでは、また。