鼓動、千々に

闘病記。あした天気になあれ。

抗がん剤 11回目(8/9回)

どこから書けば良いだろうか。そう思ってしまう程に今回の入院には色々あった。

まずは貧血。入院の4日前、急激に貧血が悪化した。これまでも貧血の症状は出ていたけれど、それとは比べ物にならないくらいの酷さだった。椅子から立ち上がっただけで激しい動悸、皿洗いなどの立ち作業は3分も持たない。喋るのもつらく、会話すらままならない。1日のほとんどをベッドで過ごさざるを得なかった。資格試験を間近に控えていたが、こんな状態では受験はとても無理だと思った。ただ、その試験は半年に1度しか開催されず、内容も全く面白くない上に難易度高め。それでもなんとか合格ラインまで仕上げていたので、なんとしてでも今回で終わらせたかった。お願いだから骨髄頑張ってくれ...と念じていると、試験前日の就寝前に猛烈な腰痛に襲われた。骨髄抑制が終わり、骨髄が動き出したサインである。試験当日の朝も激しい腰痛。これならなんとかなると、痛み止めを飲んで身体を引きずり試験会場へ。会場ではコロナ対策でマスクをしなければならず、ただでさえ酸素が足りないこの状態で...と不安もあったが、朝から夕方までの長丁場をなんとか乗り切った。入院当日の赤血球の値は5.9。過去最もつらかった時とほとんど変わらず、しかも骨髄が動き出してこの数字なんだから、そりゃこれまでしんどかったよねという感じだった。

試験の翌日、全身の倦怠感と猛烈な痛みで再びダウン。一気に疲れが出たのだろうか...それにしてもつらかった。夫に泣きついて身体をマッサージしてもらうと少し楽になった。ありがとう夫。後から分かったことだけれど、入院当日の採血でカリウムの値が基準値を下回っていた。カリウムが不足すると筋肉と神経に影響を与え、手足の脱力感、筋肉痛、動悸などが起こるとのこと。疲れが出たのもあるだろうけれど、あの猛烈な痛みの主な原因は多分カリウム不足だ。骨髄抑制で食べ物に制限がかかると、気分が憂鬱になり食事自体が面倒になる。更に最近は貧血でまともに食事が作れない、ベッドで寝ているだけなのでお腹も空かないし別に良いかと、身体には散々な仕打ちをしてしまっていた。病院でカリウムの粉薬を処方してもらったので、とりあえずはそれでも良いけれど、栄養バランスの取れた食事を意識しないとなあ...と反省した。

それからこれは入院中で、ぎっくり腰になった。骨髄抑制から抜け出すときの痛みとは明らかに違う、完全にぎっくり腰の猛烈な痛みだった。しかし主治医曰く、入院当日に打った骨髄の活動を活発にするための薬のせいではということだった。その証拠に、ぎっくり腰のような痛みは翌日にはほぼ消失した。

これだけ入院を重ねて飽き飽きしていても、新たな出来事というのは起こるものなんだなあ。

今回は入院前の体調が最悪だったけど、入院中はそこまで体調悪くなくて良かった。このまま気を抜かず、年末年始を元気にすごそう。

 

写真はおやつに買ったピュレグミで星型が出て嬉しかったのと、f:id:hapimi:20201211181308j:image

この前食べ損ねたとろろそばがおいしかったよという記録。

f:id:hapimi:20201208201819j:image

 

次の入院は年明け。それでは、また。